ゆずのまんま・誕生物語 ~後編~

商品紹介

さて、前編ではゆずのまんまの誕生秘話をお伝えしましたが、後編ではそのおいしさのヒミツにぐっと迫っていきます!ゆずの生まれ故郷や、こだわりぬかれた製造工程など、知られざる「ゆずのまんま」の”ウラガワ”をたっぷりご紹介。

ぜひ最後までお楽しみください♪

前編はこちら↓

宮崎の恵み!「ゆずのまんま」の秘密

「ゆずのまんま」に使っているゆずは、宮崎県小林市生まれ。

宮崎というと、海やヤシの木といった南国のイメージが強いですが、小林市は宮崎県の中央部に位置し、霧島山や生駒高原など豊かな自然に囲まれています。

実は、ゆずの産地としても知られており、高知や徳島に負けないほど、全国でも5本の指に入る生産量を誇ります。


小林市ならではの魅力的な環境

さて、おいしいゆずが育つには、欠かせない3つの条件があります。
それは「気候」「土壌」「水」。
この3つのポイントが、小林市には揃っているのです。

一旦どんな環境なのか、くわしく見ていきましょう!

1.温暖な気候

ゆずが元気に育つために、まず欠かせないのが「日光」と「あたたかさ」。
あまりにも寒すぎると木が枯れてしまい、日が当たらなければ実も育ちません。

その点、宮崎は黒潮の影響で年間を通してポカポカ。
日照時間もたっぷりで、ゆずにとって理想的な気候が整っています。
さらに、小林市は山あいに位置するため、昼と夜の寒暖差が大きいのが特徴。
この寒暖差が、ゆずの香りや風味をぐんと引き立ててくれるんです!

香料を使わなくても、ふわっと自然に広がるゆずの香り。
そのヒミツは、まさにこの「気候」にあるんです。

2.水はけのよい土壌

ゆずを元気に育てるために、見落とせないのが「土のちから」。
水はけが悪いと根っこが傷んでしまい、ゆずの木は元気を失ってしまいます。

その点、小林市の土壌はとっても優秀!
霧島山や高千穂峰などの火山活動によってつくられたこの地域の土は、水はけがよくて栄養たっぷり。そのため、ゆずの木がしっかり根を張り、元気に育つことができるのです。
ゆずにとっては、まさにぴったりの育ち場所なんですね。

3.全国的にも珍しい「中硬水」

そして最後は「水」。
ゆずを元気に育てるために、欠かせない存在です。

小林市には、豊かな自然に育まれた湧き水があちこちに流れていて、なんと「名水百選」にも選ばれるほどの名水なんです。
さらに注目したいのが、その水質。
全国的にもめずらしい“中硬水”で、私たちが普段使っている軟水よりもミネラルがたっぷり!
このミネラルが、ゆずの香りや味わいをぐっと深めてくれるのです。

だからこそ、小林市は、ゆずにとってまさに理想の育ち場。
自然の恵みがバランスよくそろっているからこそ、香り高く、味わい深いゆずが育つのです。


細部までこだわった製造工程

自然の恵みをたっぷり受けて育ったゆずは、収穫後すぐにしっかり洗浄されます。
そして果汁を絞ったあとの皮が、「ゆずのまんま」の主役になります。

ここからが、実はとっても大切な工程。

ゆずの皮は、みかんやオレンジのようなつるんとした表面とは違って、小さなくぼみや色むらがたくさんあります。
ゆずのチャームポイントではありますが、そのままだと見た目や食感にばらつきが出てしまう原因に……。

そこで登場するのが、職人さんの手仕事!

ひとつひとつ丁寧に「トリミング」して、きれいで食べやすい形に整えていきます。
このひと手間が、「おいしい!」と思っていただける秘密のひとつなんです。

トリミングされた皮は、じっくりじっくり糖漬けにされて、食べやすいサイズにカット。
そして仕上げに、「ゆずのまんま」のおいしさを決める甘酸っぱい粉を、しっかりとまぶします。
この粉が全体にムラなく行き渡るようにするのも、もちろん手作業。

そして最後にもう一度、目視でしっかりチェックしてから袋詰めされます。

こうして出来上がった「ゆずのまんま」は、甘酸っぱさがクセになる、長年愛されてきた味になるんです。


変わらぬ味、変わらぬ想い

ゆずのまんまが生まれてから、気づけばもう20年以上。

変わっていく時代の中でも、ずっと変わらずに大切にしてきたのは、素材の力をそのまま生かすこと。
そして、人の手で丁寧に仕上げること。
自然の恵みをいただきながら、余計なものは加えず、手間を惜しまない。
その積み重ねが、今も変わらぬ味を支えています。

ひとくち食べれば、ふわっと広がるゆずの香り。
その奥に、宮崎・小林の風景や、作り手のまっすぐな思いを感じていただけたら嬉しいです。