ゆずのまんま・誕生物語 ~前編~

商品紹介

こんにちは、スタッフFです。

当店の大人気商品「ゆずのまんま」は、2005年に発売を開始し、今年で20周年を迎えました。
おかげさまで、たくさんの方に長く愛され続けているこのお菓子ですが、実はある「悩み」から生まれたものなんです。

食べられる実ではなく、あえて“ゆずの表側”にある皮を主役にしたこのお菓子。
そんな「ゆずのまんま」の“ウラガワ”を、前編・後編に分けてお届けします!

「もったいない」からはじまった、小さなゆずの物語

ゆずのまんまが誕生したのは、2005年のこと。

その前年、2004年12月には、ワンガリ・マータイさんが「MOTTAINAI(もったいない)」という言葉とともにノーベル平和賞を受賞しました。
そして2005年には「愛・地球博(愛知万博)」の開催や「マイバッグ運動」の広がりもあり、日本全体がエコに目を向け始めたタイミングでもありました。

実は「ゆずのまんま」も、そんな“エコな視点”から生まれた商品なのです。

当時は、ゆずといえば実や果汁だけが使われ、皮は当たり前のように捨てられていました。
でも、ゆずの皮は香りが豊かで、栄養価もとても高い。

この「もったいない」ゆずの皮を、なんとか美味しく活かせないだろうか――。

そんな思いから、生まれたのが「ゆずのまんま」なのです。


「どうしても譲れない」開発者のこだわりが、味を決めた

ゆずのまんまを考案したのは、創業者でもある藤井清志。
持ち前のバイタリティと手腕で開発を進めていましたが、突如一つの大きな壁が立ちはだかったのです。

それは「味の方向性」

試作を重ねるなかで、製造をお願いしていた工場からは、「酸味は控えたほうが食べやすいのでは」とアドバイスをいただいていました。

それもそのはず。
当時、世に出回っていたピール菓子は、どれも甘いのが当たり前。
その味をあえて変えようとする発想は、ほとんどなかったのです。

しかし、藤井は「絶対に酸っぱくした方が美味しい!」と意見を譲りませんでした。
最終的には、藤井の「どうしても譲れない!」という熱意が勝ち、甘酸っぱい味わいに仕上げることになりました。

そしてこの決断が大正解!

今では「この酸っぱさがクセになる!」「止まらなくなる!」という声をたくさんいただく、ゆずのまんまらしさ全開の味になったのです。

変わらぬ味に、変わらぬ想いを込めて

ゆずのまんまのこだわりでもあるこの味は、発売以来、一切変えずに販売を続けてまいりました。
20年もの間、たくさんのお客様に愛されてきたのは、開発者の強い思いと、その変わらぬおいしさがあるからだと思っています。

はじめは「もったいない」の言葉からスタートしたこの商品を、この先10年20年と皆様にお届けできるよう、これからも頑張ってまいります!

さて、後編ではそんなゆずのまんまの生まれ故郷や、味のヒミツをお届けします!
まだまだ続く“ウラガワ”をお楽しみに!